小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

埼玉県川越市在住 サラリーマンが勤まらずに仕方なく独立したしがない代書屋 たまに山を歩いたり走ったり

ヘビ学-毒・鱗・脱皮・動きの秘密- ジャパンスネークセンター著

一般社団法人日本蛇族学術研究所(蛇研)が運営するジャパンスネークセンター群馬県太田市)所属の4人の研究員の共著となるヘビの本。

蛇研といえば、薬用酒でおなじみの(あまり知られてないかも…)陶陶酒本舗の製造部門が設立した研究所で、その前身は戦前に沖縄で行われたハブ毒の抗毒素研究のための施設にまで遡る。

ほぼ日本では唯一に近いヘビの専門研究所であり、毒ヘビに咬まれた際の治療に使用するいわゆる血清(抗毒素)製剤の製造機関でもある。

現在の日本では年間3000人ほどがマムシに咬まれ、数人が死亡している。

ハブでは年間数十人が咬まれているが、2000年以降死亡例はない。

もし蛇研でヘビ毒の抗毒素製剤が製造されなければ、年間1000人を超える人が毒ヘビに咬まれて死亡していることにもなる。

驚いたのはここ20数年ハブに咬まれて死亡した人がいないこと。

これはマムシよりもハブが危険でないということでは全くなく、日本全土に幅広く生息するマムシ沖縄県にしか生息しないハブとでは人間と接触する機会が全然違うことで、当然咬まれる確率もハブのほうが圧倒的に少ないことが挙げられるが、徹底したハブ対策が行われてきたことも大きい。

さて蛇研が運営するジャパンスネークセンターだが、過去に一度だけ訪れたことがありヘビ好きのワタクシとしては最高に楽しい施設である。

心ゆくまでヘビを見ることができるし、学術的なことも学べる。

当時はレストランも営業していてヘビ料理を味わうこともできた。

マムシの踊り食いなんてのもあった…

もっとも、強いニンニク醤油のタレで食べるので本体の味はよくわからなかったけど。(食べたんかい!)

このときは今から30数年前で、その後は訪れていない。

というのも、残念ながら一緒に行ってくれる人が見つからないので…

毒ヘビの抗毒素製剤といえば、子供の頃にヘビに咬まれて大騒ぎになったことがあった。

といっても大騒ぎしたのは周りの大人たちで、本人は至って冷静だったのだが。

小学校2・3年生の頃、外で遊んでいたら1m超のアオダイショウがいて、捕まえて遊んでいたら手のひらを咬まれた。

痛くて出血もしているので家に帰り患部を洗って消毒していたら親が心配して近所の診療所に連れて行かれた。

診察した医師は、もしも咬んだのがマムシだったら大変なことになるのでしつこくヘビの形状などを聞いてきた。

咬んだのはマムシではなくアオダイショウであることは疑いないのだが、小学校の低学年児童にはそれを的確に伝えることが難しく、なぜマムシではなくアオダイショウであると言い切れるのかを説明できない。

大きさや体色などは説明した。

でも医師とすればそれが事実なのか確証がほしいのでいろいろと根掘り葉掘り聞いてくる。

頭の形は三角形ではなかったか? ヘビの頭はお金に似ていたか?

この「お金に似ていたか?」という質問が理解できなかった。

当然ヘビの頭は紙幣とは似ていないので、お金=紙幣ではないだろう。

では硬貨とは似ているか。

あんなまん丸ではないし光ってもいない。

昔はマムシの頭部の模様が古銭とか小判に似ているとか言われていたらしいが、子供にそんなことを言われてもさっぱりわからない。

診療所の医師も判断できず、マムシの抗毒素製剤があるということで埼玉医科大学病院(毛呂山)まで行かされるハメに。

結局のところ埼玉医大では、咬まれてから2時間以上経っているのにマムシ咬傷らしい症状が全く出ないこと、咬まれた傷がマムシ特有のものではないこと(マムシは毒牙が2本あるので傷は2つ穴になる)、以上をもって傷口の手当てだけで無事放免となった。

あとはヤマカガシ。

今でこそヤマカガシは毒ヘビに分類されてるが、当時は無毒ヘビとされていて、見つけてはよく遊んだ。

家に持って帰って飼育しようとしたこともある。

もっとも飼育用の器具設備も無く、親にも強硬に反対されたので外に逃がしてしまいましたが。

ヤマカガシはおとなしくめったに咬むことはないのでワタクシも咬まれたことはなかったが、まともに奥歯で咬まれたら(ヤマカガシは奥歯に毒がある)危なかった。

まともに咬まれたら結構致死率は高いようだ。

最近はめったにヘビを見かけることはなくなってしまったので、少し寂しい気分である。

誰かジャパンスネークセンターにご一緒しませんか?